ヘンリー・ダーガー展を観てきました

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代表です。

ラフォーレ原宿で行われている 「ヘンリー・ダーガー展~アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』 」を見てきました。公式サイトはこちら 

解説を読んでいただければ判りますが、世捨て人のような生涯を送りながら、40年間誰にも見せずに作品を描き続けた彼は、死後に15000Pを超える小説と数百枚の挿絵が発見され、その特異な世界観と共に、美術界に大きな反響を呼び起しました。

彼自身が名づけた『非現実の王国』が「発見」されることは、彼にとって望むことではなかったかもしれません。

誰にも見せられず、ただ彼自身の為に膨大なエネルギーを注ぎ込んで描かれた異様な作品群は、「何故、描くのか」「作品とは誰のものなのか?」という根源的な問いを、観る人に突きつけます。

展示の最後にある各界のファンからの「オマージュ」も、そうした関係性に言及したものが多く、同人誌即売会を主催する立場として深く考えさせられました。

ということで、自分の中の既成概念をぐらぐら揺さぶられる作品展でした。
5/15までですが、興味のある方はぜひ。
ただ、かなりえぐい描写もあるので、観る人を選ぶとは思います。下調べをして、覚悟を決めてから、どうぞ。

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