合志マンガミュージアムへ行ってきました。

代表です。
月曜日は熊本行きのもう一つの目標であった県内合志市の「合志マンガミュージアム」へ。
館長の橋本博さんにご案内いただきました。
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中に入ると、規模はそれほど大きくないものの、約1万5000冊の蔵書を収蔵。
1960年代から10年ごとに区切って代表的な作品が並べられ、自由に読むことが出来ます。
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地元に根ざして親・子・孫の3世代で読むことが出来るラインナップを目指したとのこと。
キューブゾーンと呼ばれる、自由に座って読めるスペースもユニークです。
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一方で貸本マンガなど古いマンガの資料も充実。
コンパクトな中にも100年に及ぶ日本のマンガの歴史を辿れる、大いに有意義な展示内容でした。
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熊本復興支援のマンガ家の皆さんの寄せ描きも飾られていました。
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その後、別の場所にある倉庫に移動。
こちらではなんと7万冊という在庫の整理を見学しました。
昨年の地震でこの倉庫も大きな被害を受けましたが、
たくさんのボランティアの協力で無事復旧していました。

橋本さんは元は「きらら文庫」というマンガ専門の古書店を経営されていて(現在は閉店)、
その時の膨大な在庫をこのように活用しているのだそうです。
主宰する「熊本マンガミュージアムプロジェクト」(略称:クママン)では、
各地のマンガミュージアムと連携しながら、
こうしたマンガの施設を熊本県内で幅広く作られるように活動中です。

実はこのミュージアムには個人的な御縁があります。
もう四半世紀も前の話になりますが、私が『ぱふ』というマンガ情報誌に勤めていた頃、
自分の先代の編集長に村石憲一という人が居ました。
彼は本当にマンガ好きで、『ぱふ』を退職した後もずっとマンガを読み続け、
2014年に50代の若さで惜しくも亡くなったのですが、
遺されたマンガ関係の蔵書は段ボール350箱に及びました。
彼が九州出身だったこともあり、伝手を頼ってクママンに相談させてもらい、
ご遺族の了解を得て、その全てを寄贈させてもらったのです。
東京~熊本の運搬費20万円は、昔の『ぱふ』の仲間がお金を出し合って負担しました。
今回はその活用の様子を見ることも一つの目的でした。
来年にはその蔵書を元に「『ぱふ』の時代」という企画展を
合志マンガミュージアムで開催する予定もあるようです。
その時はぜひ昔の仲間たちとまたここに訪れたいと思います。
(クママンのブログにその時の経緯が書かれていたのでリンクします→こちら

ということで2日間のたいへん密度の濃い熊本旅行でした。
お会いできた皆さんの厚情に心より感謝します。
ありがとうございました。

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