コミティア実行委員会 第28回手塚治虫文化賞特別賞受賞のご報告
手塚治虫文化賞とは
日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、手塚氏の志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設した賞です。今回、授与いただいた「特別賞」は、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られます。
開催40年目の節目にこのように評価いただき、たいへん嬉しく光栄に思います。
コミティア実行委員会が授与されることになりましたが、この賞はコミティアの参加者すべての方に与えられたものです。心からの感謝と祝福を皆さんに贈ります。
手塚先生の多大な功績は、コミティアを含めた同人誌即売会にも影響を及ぼしています。かつて虫プロダクションが発行し、先生が「火の鳥」を連載されていた雑誌『COM』の読者投稿コーナー「ぐら・こん」を通した交流は、アマチュアの同人活動の裾野を広げ、即売会誕生の原動力となりました。その『魂』はコミティアにも確実に受け継がれています。
本賞を励みに先生、そしてコミティアの『魂』を末永く継承できるよう、さらなる努力を積み重ねて参ります。ありがとうございました!
コミティア実行委員会 代表 吉田雄平
子供の頃、手塚先生の虫プロコミック版の「鉄腕アトム」シリーズをむさぼるように読んだのが私の原体験です。
そこからマンガに夢中になり、いつしか読むだけでは飽き足らず、より自由で新しいマンガを発表できる場を作ろうと、コミティアを始めて40年が経ちました。
この度このように手塚先生のお名前を冠した賞を私たちコミティア実行委員会がいただいたことは、先生に少しでも恩返しができたのかな、と感じています。
ただ面白いマンガを読みたくて始めた私たちの活動が、結果として贈賞理由にある「マンガ文化の発展に寄与した」のならば、望外の幸せです。
どうもありがとうございました。
コミティア実行委員会 会長 中村公彦