6月1日、東京ビッグサイト東1・2・3・8ホールで開催されたコミティア152のレポートをお届けします。参加サークル数は5443。申込数は6270と史上二番目で、落選が多数発生する中での開催となりました。
前日設営には100人以上の一般協力者に集まっていただきました。毎回、初めて参加してくれる方の割合は4~5割ほどで今回も同様。協力者には、お礼としてカタログ(今回分または次号以降利用可能な無料券)をお渡ししています。設営への参加動機としてカタログを挙げる方も多いのですが、そうした参加も歓迎です。特に事前登録なども不要ですので、初めての方も気軽に『みんなで作るコミティア』の現場を体感していただければと思います。
さて当日の天候は曇のち晴れ、気温は15~23℃と例年並みで、快適なイベント日和となりました。天候の影響もあってか、来場者は例年より多く、カタログ『ティアズマガジン』は13時10分ごろに完売しています。会場内の人口密度も普段以上に高く、通路の一部で歩きにくい時間帯も見られました。
会場内は冷房をかけ、概ね快適な環境を作れたように思います。東1~6ホールは使いやすい反面、老朽化により空調の効きが悪いのがネックで、夏場になると頼りない状況です。今年と来年に行われる東展示棟の大規模改修工事で改善されることを期待しています。
今回から新たな取り組みとして、これまで利用にアカウント作成コードが必要だったWEBカタログを一部無料開放し、どなたでも閲覧できるようにしました。こちらは参加サークルの情報をより多くの方に知ってもらうことを目的としたもので、「便利」「使いやすい」と好評。アクセス数は総計で150万PV近く、前回比で約3倍の利用がありました。
また、会場レイアウトの都合により、これまで中央に配置していた見本誌コーナーを会場端に移動しました。見本誌コーナーの利便性が下がることは認識しつつも、中央付近の人の流れを活用し、より多くの来場者が各サークルスペースに足を運ぶことを重視したためです。実際、サークルスペースへの人流は活発になったように感じています。
最近の傾向としてSNSでの宣伝が一般的になり、目的のサークル以外に足を運ばない方が増える傾向があります。こうしたWEBカタログにせよ、見本誌コーナーのレイアウト調整にせよ、「思いがけない出会い」を活性化しようという目論見があります。
来場者の増加に対応するため、会場内のサインや案内の強化もしています。なかでも、出口付近に設置した大きな「出口」サインは、多くの参加者の目に留まったかと思います。特に、入場口から出ようとする方も多いため、遠くからでも明確に分かるよう工夫しています。それ以外にも海外からの参加者の増加も意識しつつ、ゴミ箱のサインを目立たせたり、会場内での撮影ルールの張り紙を増やしたり、新しい試みを行っています。
150より行っている東京ビッグサイト入口に設置している大きな看板も対費用効果が大きいと判断して継続しています。こちらを写真に撮ってSNSにアップする方も多く、当日だけに限らない宣伝効果もあります。
向かい側のホールで開催されていたイベントの案内やスタッフが少なかったことで、こちらに問い合わせが多く来てしまった…といった想定外の問題なども発生しましたが、概ね大きな事件や事故もなく無事に開催を終えることができました。
今後も改善すべき点は多々ありますが、参加者の皆さんと共により良いイベント運営を目指してまいります。よろしくお願いいたします。
コミティア実行委員会代表 吉田雄平