COMITIA116 アフターレポート

雨の多い季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。5月5日に行われたコミティア116のアフターレポートをお送りします。

ここのところコミティアは天気がいまひとつの回が続きましたが、今回は久し振りに晴天に恵まれました。さらにGWのビッグサイト3ホール開催という要因もあってか、一般参加の人数も大幅に増え、入場待ちの行列が入りきるのに12時頃までかかったほど。場外待機列担当やゲート販売担当のスタッフも大わらわでした。

かなり多めに用意したティアズマガジンも2時過ぎに完売。実は今回の部数は4年前に過去最大を記録した100回の時と同じ。売り切れた時刻もほぼ同じで、伝説となった100回記念回にサークル数・総来場者数が追いついたのは感慨深いものがあります。

とは言え、場内は人口密度がぐっと上がった訳で、5月というのに夏のような室温となり、サークルアンケートでも「暑かった!」という声が目立ちました。とくに6ホール側は出張編集部のコーナーが側面を埋めている関係でシャッターを開けて換気することができず、急遽エアコンを稼動して対応しました。この辺りはどうしてもその日の天候に左右されがちなので、なるべく体温調節のしやすい服装での参加をお願いできればと思います。

会場内企画の諸星大二郎「マッドメンの世界」原画展は、作品の舞台であるパプアニューギニアに現地取材したマッドメンの写真をパネルいっぱいに拡大して周囲にぐるりと貼り出し、大いにアピールしました。通りがかる人がギョッとして思わず展示ブースを覗いてゆくケースも多かったようです。おかげで長年のファンは勿論、ここで見て初めて知ったという若い世代からも興奮の声が聞かれました。

一方のBELNEマンガ家40周年展も、そのマンガ家としての歴史をじっくり振り返るもの。コミティアとの付き合いの長いBELNEさんですが、そのキャリアの全貌を俯瞰できる展示となりました。デビュー作から最新作まで、作家としての変遷を辿ると共に、京都精華大でマンガを教えたり、イラストの仕事など幅広い活躍ぶりに驚かされます。こうした記念展示の場を作れたのもコミティアにとってうれしいことでした。

今回のサークルアンケートで目に付いたのは、前回の会場内企画の[コミティア30thクロニクル]完結記念で、内藤泰弘・宮尾佳和のお二人をゲストに迎えたトークショーの誌上再録が好評だったこと。やはり自分のスペースを離れられないので、観に(聴きに)行けなかったという声が目立ちました。この辺りは痛し痒しですが、参加したい企画がある時は、お友達などを誘って売り子をお願いし、ご自分はスペースを空けられるように考えてもらえたらと思います。

ということで、大盛況だった5月のコミティア。たくさんのご参加有難うございました。次回は盛夏の時期の8月21日です。一年振りとなる会場内企画「モーニング・ツー×ITAN即日新人賞その5」も開催されます。ご参加を楽しみにお待ちしています。

コミティア実行委員会代表 中村公彦
(広報ティアズ116より)