COMITIA94 アフターレポート

寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。11月14日に行われたコミティア94拡大Specialのアフターレポートをお送りします。

5月に続き、年2回目の拡大開催となった今回も目出度く3000サークル超え。どうも通年3000サークル前後がいまの基準線となりそうです。ただ、一般参加者の増え方はサークルに一歩遅れてやってくる傾向があり、総来場者は5月開催時ほどには伸びていません。また、西1・2ホールという凹形の会場のためか、見通しが悪く、会場内の移動距離も長めで、来場者も迷い気味、疲れ気味だったかもしれません。サークルアンケートでも「拡大で売れた!」「〜で売れない!」の声がかなり極端に分かれた印象です。

サークルアンケートの売行データの集計結果も、平均値・中央値とも前回よりマイナス9〜10冊と大きく数値を下げました。原因の一つには、朝の巡回受付でアンケート協力の声掛けを行い、回収率が大きく回復した影響(母数が大きくなった)もあるようです。ただ、これは減ったというより、むしろ実勢に近づいたのかもしれません。

そして圧倒的好評だったのはサークルの島中がいつもよりかなり広かったこと。これは会場面積とサークル数の比率で、偶然出来たことですが、全体的にゆったりした雰囲気が作ることが出来ました。

また、今回は会場前のアトリウム空間を有効利用し、展示サークル・見本誌コーナー・オープンカレッジ企画の3つをレイアウトしました。入場するとまず目に入る部分なのでかなり目立ちます。オープンカレッジ企画は各校のPRと共に、先生方による模擬授業・模擬実習を行いましたが、これが非常に好評でした。授業は先生方で映像配信される予定もあるので、決まり次第お知らせします。

今回スタッフ内部でもっとも苦労したのは、会場の都合で2つのホールを前夜と早朝の2段階に分けて設営せねばならなかったこと。スタッフも2チームに別れ、それぞれ奮闘しました。一般協力者も50人以上来てくれて大いに助かりました。綱渡りのスケジュールでしたが、無事終了出来、みんなの協力に感謝です。

一方お詫びせねばならないことも多かったです。初めてのホール形式で予想外のことが多く、事前からスタッフ間の連絡ミスや混乱で、たくさんの方に迷惑や心配をかけてしまいました。初っ端の「参加案内書発送封筒の発注ミス」から「アトリウムの展示サークルにアンケート貼り忘れ」そして「駐車場利用サークルへの誘導ミス」まで。とくに駐車場利用サークルには、参加案内書に説明が抜け落ちてしまい。当日の誘導にも不備があったことを深くお詫びします。

今後も規模は拡大傾向にあり、それに伴い、運営や対応にもさらなる計画性や丁寧さ慎重さが求められます。今年の5月からは通年2ホール体制が始まります。多くの参加希望者を迎えて、安定した運営を目指す上でも、ここはきちんと地固めをして、乗り越えてゆかねばなりません。その覚悟と共に、本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしています。

コミティア実行委員会代表 中村公彦