COMITIA68 アフターレポート

緑も深まってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さるゴールデンウイーク、5月4日に行なわれたコミティア68のアフターレポートをお送りします。
今回も参加サークル数は過去最大を更新。直接参加の比較でいうと03年5月…1594サークル(1667スペース)、03年11月…1614サークル(1680スペース)、04年5月…1652サークル(1722スペース)と地道に増え続けています。
ビッグサイトの会場キャパシティは実質1900スペースぐらいが限界なので、この調子で行くと2年後ぐらいには申込オーバーで抽選という時代が来るのかもしれません。まあ、あまり皮算用を弾いても仕方ないですが、いろいろ準備だけはしっかりしておきたいと思います。
また、今回は委託参加数も増えました。こちらはそろそろスタッフ体制のキャパシティの限界に近づいています。委託は回によって増減が激しいので、はっきりした展望は申し上げられないですが、150サークルをオーバーしたら抽選の可能性があります。あらかじめご了承下さい。
さて、当日。予報では雨の可能性が高く、また強風でシャッターを開放できなかったり、場内が蒸し暑かったりで、好天とは言えませんでしたが、それでも雨が降らなかったことは幸いでした。サークルアンケートでも「コミティアは運が強い」という声多数。おかげさまで来場者も過去最高で、ティアズマガジンも2時頃には売切れ。場内も大いににぎわいました。
会場内での特別企画は芳崎せいむ「金魚屋古書店」原画展。漫画好きなら涙なしでは読めないという傑作です。まずは作品を知ってもらいたいと思い、原画を読む順に並べたり、連載誌やコミックスを出版社から提供してもらって自由に読めるようにしました。おかげで会場に出展しているジュンク堂書店のコーナーでもコミックスが売切れるなど好反応。また、作品中でも登場した手塚治虫記念館や水木しげる記念館への作者・芳崎せいむさん本人の写真ルポや、前回のサークルアンケートで募集した「思い出の漫画コーナー」など企画も盛り沢山。舞台となる古書店「金魚屋」のブックカバー(裏面は芳崎さんのフリートーク)を実際に作って配ったり、看板によしずを買ってきて「金魚屋」の入口のイメージを再現したり、企画した側も大いに遊ばせてもらいました。作品に初めて触れた方にも楽しんでいただけていれば幸いです。
なお「金魚屋古書店」の掲載誌である『月刊IKKI』(小学館)も出展して持込受付を行ない、前回を超える持込者数がありました。
次回8月はついに夏のコミティアも東京流通センターを離れ、ビッグサイト開催へ。会場内では羽海野チカ原画展も開催されます。同日東棟の周りのホールではグッドコミックシティが、西棟ではワンダーフェスティバルが開催され、東京ビッグサイト全体が「ミニコミケ」の雰囲気。ついでにコミティアも覗いていってくれる人も増えそうです。
いつも繰り返すことですが、そうした一見さんをリピーターに出来るかは、何よりサークルの皆さんの作品の魅力次第です。より良い、より多くの新しい出会いが生まれることを心から願っています。

コミティア実行委員会代表 中村公彦