131 ごあいさつ

2020年オリンピックYEARが始まりました。

ついに2020年オリンピックYEARが始まりました。
世間の喧騒の片方で、主会場の東京ビッグサイトがメディアセンターに改装されて利用できなくなるため、同人誌の世界にも様々な影響が出ています。恒例の夏のコミックマーケットは前倒しで5月のGWに開催。ビッグサイトを使うその他のイベントもスケジュールや規模の調整、開催地の変更などの対応に追われています。

コミティアにも今年5月に青海展示棟で開催する「COMITIA132」に影響が出ました。開場前の一般参加者待機列のスペースをどうしても館内に収めねばならず、参加サークル用に使えるのが全体の3/4程度の面積になるため、募集数を減らして3000サークルとします。一方、出張編集部、企業出展など、サークルスペース以外の企画部分を大きく減らしたり、運用面もいろいろ変更になります。このように変則的な開催回であることを判りやすく伝えるため、名称も「COMITIA132extra」としました。詳細はこちら

なお、一般参加者待機用のスペースは入場が終われば空いてしまうので、その空間を有効活用できないか検討中です。折角なのでイベントが盛り上がることを出来たらと考えています。この辺りは決まり次第、公式サイトで告知してゆきます。

また併せて年内のコミティアの開催スケジュールも公開しましたので、「開催スケジュール」のページをご覧ください。

こうしたオリンピック・パラリンピックの影響に対応して、東京ビッグサイトで開催する同人誌即売会主催者が中心になり発案したキャンペーン「DOUJIN JAPAN 2020」も動いています。この時期に、企画に賛同する印刷所で新刊を作ると貰える「新刊カード」は発行が4万枚を大きく超え、様々なイベントや企業が特典を用意しています。

コミティアからの特典も出揃いました。昨年の「2020紙メガネ」から、今年は「ティアズマガジン表紙風クリアファイル」「きみぴこがそばにいるよクッション」「『新ジャンル総選挙』に立候補できる権」が追加され、枚数に応じて引き換えたり、参加したりできます。今回はアトリウムの本部横にコーナーがあり、実物も展示していますのでどうぞお立ち寄りください。→詳細はこちら

また、このタイミングにぜひ東京以外の各地6都市のコミティアにも遠征してもらおうと、「全国周遊コミティアスタンプラリー」も始まりました。旅を楽しむつもりで、様々な土地で開かれるコミティアに足を運んでみませんか? 各地方コミティアの特色と開催地の紹介は、スタンプラリーの台紙や公式サイトにも掲載しています。こちらもアトリウムの本部横でスタンプが押せます。昨年11月の東京を皮切りに、北海道・九州・関西とすでに4都市を回りましたが、コンプリートを狙う人もかなり多そうです。私もなるべく各地方に参加しているので、それぞれの会場で会えるのを楽しみにしています。→詳細はこちら

さて、先の話ばかりでなく、今回2月のコミティアの話をしましょう。

毎年2月恒例の文星芸術大学マンガ専攻卒業制作展でちばてつや教授の「マンガの授業」がアトリウムで行われます。ちば先生の肉声の聴ける貴重な機会ですので、ぜひお見逃しの無いように。そしてもう一つ、一昨年から2回目の開催となる「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 特別授業2020」も同じアトリウムのトークブースで時間をずらして行われます。受講生がチームに分かれてそれぞれ同人誌を作り、売上を競うという内容で、その講評や結果発表までが特別授業になります。こちらもユニークな企画ですのでどうぞご覧ください。

今回のティアズマガジンで注目して欲しいのは、久々の「編集王に訊く」で登場してくれた白泉社代表取締役会長・鳥嶋和彦氏のお話。鳥山明「Dr.スランプ」の冷酷非情な「Dr.マシリト」のモデルとしても有名な「伝説の少年ジャンプ編集者」ですが、現在は集英社の子会社・白泉社の会長職にあります。

その鳥嶋氏が昨年8月のコミティアの出張編集部で白泉社のブースに参加し、自ら持込を見たことは一部業界をザワつかせました。ご本人によると「持込を見たのは30年ぶり」だそう。最近の若いマンガ家志望者の様子を実地で見たかったとのことですが、これも厳しい局面にあるマンガ業界への危機感ゆえでしょう。

詳しい内容は実物の記事をご覧いただきたいですが、たいへん示唆深いお話を訊けました。鳥嶋氏の編集者論は基本的にはメジャー誌がベースで、コミックス100万部発行を目指すものだと思います。それ自体は小部数の同人誌とは縁の遠いものかもしれませんが、マンガ本来の面白さや分かりやすさは、その部数の多寡に関係なく普遍性があるはず。その大切なヒントを鳥嶋氏の言葉から探してもらいたいと思います。

最後になりましたが、本日は4215のサークル・個人の方が参加しています。

今年は波乱の多い一年になりそうですが、まずはコミティアが「いつものようにそこにあること」を可能な限り目指してゆきたいと思います。描き手のあなたも、読み手のあなたも、いつもの笑顔で会場で会えますように!

2020年2月9日 コミティア実行委員会代表 中村公彦

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