COMITIA98 アフターレポート

寒さ厳しき折、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。10月30日に行なわれたコミティア98のアフターレポートをお送りします。

今回は例年の秋より2週間ほど早い10月末の開催。ビッグサイトで12月に「東京モーターショー」が行われるため、この時期の催しが軒並み玉突き式に影響を受け、前倒しになりました。おかげで準備期間が短く、スタッフも大わらわでしたし、出展するサークルも新刊を作る時間の余裕がないという声が多く聞かれました。モーターショーは隔年開催のため今年は何とか元の日程に戻りましたが、また来年は…?。やはりこうしたスケジュールの問題には頭を悩まされそうです。

もう一つ大変だったのは、会場の都合で久し振りに設営が深夜0時開始だったこと。こうなると一般の協力者にお願いできないので、スタッフだけの設営になります。0時から始めて、3時頃大まかな作業を終え、控え室でみんな雑魚寝で仮眠して(ホテルビッグサイト?)、また朝7時から残りの作業を再開し、やっとこさ終了。今回は何とか出来ましたが、これが続くとスタッフが疲弊してしまうので、色々対策を考えねばなりません。

会場は1年ぶりの西1・2ホール使用。凹形の会場のため見通しが悪く、いま自分がどこにいるか判らなくなる、という声が多数。移動距離も長くなり、来場者も疲れ気味だった印象です。また、西1ホール側に宅急便の搬出口がある関係で、午後は西1は寒く、西2は暑いという偏りもありました。この辺りは希望するホールが取れないのが、どうにも苦しいところです。

サークルアンケートの売行データの集計でも平均38.70冊、中央値17冊とやはり1年前と同様振るいません。ちなみに回収率が久々に30%を切ってしまったのも残念でした。アンケートは大いに運営の参考にしているので、ぜひ多くの人に協力してもらいたいと思っています。

凹の内側のアトリウムでは、会場内企画でこれも1年ぶりの「第2回マンガ専攻大学・専門学校オープンカレッジ企画」。14校の出展アピール、4つの模擬実習と1つの模擬講義が行われました。お隣では「ペンタブレットdeアートコンテスト」もあり、コピックやペンタブレットによるイラストメイキングのコーナーも好評でした。ただ、アトリウム側には場内から人が上手く流れないという反省もあり、次回はその方策を考える必要がありそうです。

ということで、今回は主に運営面で厳しいハードルがいくつもあり、何とか乗り切れたというところでしょうか。毎年秋の開催は5月のGWに次いで規模が大きくなる傾向がありましたが、今年からの通年2ホール開催によって平均化された印象です。年間のサイクルとしても見直してゆく必要があるでしょう。

さて、今年はこの2月に伝説のイベント「コミティアX」の復活、そして5月はついに100を迎えます。ビッグサイト3ホール開催・5000スペース募集は大きな挑戦になるでしょう。この記念すべき回にぜひ多数のご参加を心よりお待ちしております。

コミティア実行委員会代表 中村公彦

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